老老介護とは、
主に老人が老人を在宅で介護することです。
老人保健施設などの介護施設には入所できなかったり、
要介護者が在宅生活を希望するものの、
介護する家族が高齢者のみといった状態が老老介護なのです。
現在、在宅介護をしている家族のうち、
3割以上が70歳以上となっています。
世帯主70歳以上の貯蓄額は、
1000万円以上が3割にのぼるものの、
逆に貯蓄がない世帯も11%ほどいます。
老夫婦で貯蓄額が1000万円以上あるいは、
持ち家で厚生年金受給者であれば、
よほどの大病を患わない限り何とかなるかもしれません。
しかし、夫婦共に国民年金受給者の場合、
貯蓄を除々に取り崩しながら生活していくことになります。
そしてなにより老老介護の問題点は、
介護者のほうも、いずれ要介護者になってしまう危険性があり、
最悪の場合、2人とも共倒れとなってしまう点です。
もちろん、息子や娘が近所に住んでいて、
定期的に支援があるのならばまだ安心ですが、
基本的には施設へ入所するほうが安心は大きいです。