リハビリや療養生活を目的に、
大学病院から中小病院に転院して3~5ヶ月が過ぎると、
通常、そこでも退院が促されます。
この間にリハビリなどの成果があって状態が回復し、
多少、不自由はあっても在宅へ戻ることの出来る人は幸せです。
しかし、70,80歳を過ぎて脳梗塞などで倒れると、
どうしても車椅子が欠かせなくなります。
もしくは寝たきり状態で6ヶ月が経過してしまいます。
また、認知症が進むと、日常生活は常時、誰かの補助が必要になるといった、
医療よりも介護が必要な状態になることが多いのです。
中小病院を退院する段階では、
通常、介護保険制度を利用するために、
要介護認定の申請を行い、
要介護度の判定が必要になります。
なお要介護度の結果が明確にならない限り、介護保険サービスは使えません。
そして、要介護認定の申請をしてから、
その結果が出るまでに約1ヶ月はかかります。
だから抽象病院に入院した段階で、
将来の退院に備えて病院側から手続きをするようにと勧められます
退院後は、おおまかに以下の4種類の行き先があります。
①老人保健施設
4人部屋であれば、毎月総額7万円弱の費用がかかります。
ただし、4人部屋は大都市などでは空きがなく2人部屋もしくは
個室しかない場合もあります。
そうなると毎月、総額22~35万円以上はかかってしまいます。
しかも老人保健施設は、在宅に戻るための病院との中間施設であるため、
リハビリを行ないながら半年から1年しか入所できません。
②特別養護老人ホーム
もっとも人気のある介護施設で、
申し込みをしてから2~5年しないと入所できません。
老人保健施設とは違い、病気を患い入院しない限り、終身入所できます。
4人部屋であれば、毎月総額7万円弱の費用。
個室であれば、本人の所得により差はありますが、
12~15万円前後の費用がかかります。
③療養病床
ここは医療的ケアが必要な人を対象としています。
毎月の総額は4人部屋だと介護保険適用で15~20万円。
医療保険適用で18~25万円です。
④在宅
上記の介護施設に入所できない場合は、
基本的には在宅へ戻ることになります。
ただし、お金が有れば有料老人ホームという選択肢はあります。