私の祖母は、田舎で、昔ながらの農家の平屋に住んでいます。
ですが、とても危ないのです。
平屋で階段が無いから安全だと、思われる方もいらっしゃるでしょう。
ですが、違います。
当然のことですが、昔ながらの住居が、老後のバリアフリーを前提に、
家の内部が設計されて作られているわけではありません
(勿論、現代の家でも、完全なバリアフリーを前提として、立てた家はそれほど多くは無いと感じています。)
老後のことを考えた場合、予めバリアフリー住宅を建てることが最良の選択でしょう。
しかし、これは理想論ですので、より現実的な話をしなければなりません。
祖母の家は、平屋でありながら段差も多く、また家の立地も日陰なのです。
元々日当たりは悪いです。
そのせいもあってか、いつも部屋は暗いです。
電気を付けますが、日当たりによる暗さのせいで、全体的には暗いのです。
高齢(88歳)の祖母が部屋を行き来するには、この暗さは少し危険です。
襖のさっしの部分でさえも、重大な危険となりえます。
ですが、すぐさまのリフォームは、現実的でない場合が多いです。
因みに、祖母の家の場合は、田舎の辺鄙な立地で、
重機を入れたり、トラック(軽トラック以外)が通るには、危険を感じてしまうような場所です。
側から見るとそう感じてしまいます。
運転手の方は、どれほど器用なのかと、思ってしまうくらいです。
田舎にお住まいの方、今後お住まいになろうと考えている方に是非参考にして頂きたいのですが、
リフォームはこのような点から骨が折れてしまいます。
この記事では、私の祖母の家で実践している取り組みについて書いていきます。
具体的には、トイレについてです。
トイレは、最も日常的な空間です。
トイレに行くまでの間で怪我をしてしまうことは、最も避けたいところですね。
まずは、ポータブルトイレです。
祖母の部屋は、あいにくトイレからは遠く離れています。
ですので、夜トイレまで、1人で祖母が行くには危険なのです。
幸い軽症でしたが、何度か転んだことがありました。
なので、思い立ってポータブルトイレを設置しました。
これは、ポータブルトイレの費用がかかりますが、内装のリフォームよりも簡単にできることです。
また、ポータブルトイレ代に出すお金が惜しく感じます。
ですが、怪我の痛みを考えたら、安い出費だと思い、購入しました。
ポータブルトイレの用途は主に、夜用の祖母のトイレと、祖母が自室にいるとき専用です。
自室でなくても、トイレから離れた別の部屋にいる時には、ポータブルトイレを使います。
このようにして、ポータブルトイレを準備したことで、祖母は負担が大幅に軽減されました。
ですが、やはり転ぶこともあります。
ですが、このような単純な方法で、祖母にとっては生活の不便が緩和されたのです。
トイレのバリアフリーについては、ポータブルトイレが大きな参考となるでしょう。
このような、小さなリフォームが、怪我を減らすポイントです。