よく老後に必要なお金は、
夫婦2人が余裕を持って生活するためには
毎月40万円近く、などと言われたりしていますが、
他人のことを気にしても仕方のない話です。
実際には将来の日本の物価や社会保障制度、
消費税などの税金が、どのように変化していくかは誰にもわかりません。
夫婦で生活すれば受給できる年金額もアップし、
一人当たりの家賃や水道光熱費なども
折半の結果安上がりになりそうなものですが、そうとも限らないでしょう。
むしろおひとりさまのほうが、節約生活に異議を唱える人がいない分、
有利なのではないかと思います。
夫婦になったところで、心中でもしない限り、
どちらかが先に逝くわけですから、
最終的には誰もがおひとりさまになるということで変わりはありません。
さて、老後に必要なお金がどのくらいかはわからないとしても、
年金だけを頼りにプランを立てておくのは無謀です。
少なくとも現在の日本の状況を考慮すれば、
受け取れる年金の額は減ることはあっても増えることはなさそうです。
老後の資金は、自分で全額用意するつもりでいて
丁度良いのではないでしょうか。
ただしいくら貯金があっても、それを取り崩しながらの生活は
心細いものとなるでしょう。
早め早めに作戦を開始し、老後は貯めたお金の利子で
生活していく計画のほうがゆとりが持てます。
預貯金だけで、そうした利子を生むことは困難ですが、
様々な資産運用方法を組み合わせることで、
そこそこ高い利子を生み、異なる種類のリスクに備えることもできます。