現役で生活をしている時は、誰しもが、定年後または仕事を辞めた後の老後はどう過ごそうか?と考える。
私自身もそう思っていたし、自分がそのようになってから周りの人からも、
よく毎日どうしているの?と聞かれたものです。
私の場合は、自営業だったため、68歳まで仕事をしてまいりました。
後継者もなく、家内と相談し、体調も思わしくないし、
事業としてもあまり流行っているわけでもないので、
何かで失敗したり、他人に迷惑をかけないうちに、
ということで事業を閉鎖し、年金生活に入ることにした。
年金生活を始めるとまず、収入(年金・その他)がいくらあるのか、
生活費はいくら必要なのか?の計算をすることから始める。
私の場合は、収入は年金のみで、またその年金が自営業だったために、
普段の給料を少なくしていたので年金額も少なく、退職金もない。
家内と二人合わせて、年金額は年収で200万円程度。
一か月あたり167,000円ほど、幸い現役中に住宅は購入していたので家賃は支払わなくてよいのだが、
食費に10万円光熱費などの生活費に5万円・国民健康保険と介護保険などに12,000円ほどで、
夫婦二人生活ではとにかくギリギリで、病気けがや特別な出費は不可能という状態で
自治体などの援助制度などを利用しながら何とか生活をしている。
お金はないが、時間はあるので何もしないで、TVを見ながらだらだらと過ごしていてはボケるだけなので、
このままの生活でよいのか?もっと世の中で役立つことはできないのか?
公的な世話や周りの人たちの世話になりただ生きている人生って味気ない。
そこで、シルバー人材センターなどのお世話になり仕事を探してみるが、70歳以上の働き口はない。
元気な年配者のものが働ける環境がほしいと思う。
「一億総活躍社会」など理想を言うが、全然現実味は伝わってこない。
仕方なしに、65歳ころから始めた「山歩き」の趣味を楽しむことにした、
費用はほとんどかからず、健康にも良い。
「山歩き」で写真を撮りそれをブログにアップして「山歩きレポート」を掲載すれば
結構時間がかかり張合いも出てくる。
しかし、これも体力や気候に応じてだんだんと出かける機会も少なくなってきたので、
ここで今度は子の山歩きで撮り溜めた写真が多くあったので、
この写真の中から選んだものに、「俳句」をつけることを思い立つ。
これは「写俳」と言って写真と俳句を組み合わせて楽しむものである。
これなら家に居ながらにしてできるし、時々材料探しに写真を撮りに近くに出かけ
季節も感じることができるので最近はこちらのほうに時間を割くようになった。
以上のように最近はこのような生活を送っているが、時々次のようなことを考えてしまう。
私のような「下流老人」にならないためには、
若い間にできるだけ老後のための資産は作っておくべきであり、
健康であるための努力を怠らないことである。
せめて人生の最後の幕引きの時だけは迷惑をかけずにできるか、
このようなことを考えながら日々を過ごしている昨今である。