全国の葬儀のお値段は平均200万円。
不況と意識の変化を反映してか、
この20年間でどんどん安くなっています。
最近では望ましい葬儀のあり方として多いのは、
費用をかけないでほしいという意見が最も多く、
最も少ない意見は、人生最後のセレモニーにふさわしく立派にしてほしい
というものです。
そして、家族葬とともに急増しているのが、
葬式をせずに火葬場へ直行する直葬です。
以前は経済的に困窮しているとか、身寄りがいないというケースが大半でしたが、
最近はお金があっても、お葬式をしてほしくないという人が増えています。
「家族や周りの人に迷惑をかけたくない。」という故人の気持ちもあるのでしょう。
東京では全体の3割程度に達するといわれています。
また逆に、本人は葬式をしてほしいと願っていても、
残った家族の意向で直葬にされてしまうという、寂しいケースも増えています。
葬儀の値段は
①葬儀施行費用
②会場費
③火葬費用
④宗教費用
⑤車両関係
⑥その他
の合計となります。
葬儀社とのトラブルを回避するためにも、
最低でも2社以上の葬儀社の見積もりを取り、
何が基本で何がオプションなのかを確認し、
料金を把握しておくことが大切です。
葬儀に対する日本人の意識は、
「心をこめてゆっくり見送りたい」から
「費用はできるだけ抑えて」へと
確実に変わってきています。
ですから、こちらの要望をていねいに聞いた上で、
いろんな提案をしてくれる葬儀社を選びたいものです。
シンプルで割安な葬儀を求めるのであれば、
区民葬や市民葬もあります。
お寺さんを呼ばなければ、高いお布施も必要としませんので、
無宗教の葬式をあげてもいいでしょう。
ちなみに臨終の場所から直接火葬する直葬の値段は、
葬儀社費用、棺代、搬送実費、火葬費などを含めて、
安いところでは10万円からあります。
さらに国民健康保険加入者が亡くなったときには、
葬儀が終わった後手続きをすれば、
自治体から葬祭費補助金の交付があります。
社会保険では該当者が在職中から退職後3ヶ月以内の死亡なら、
埋葬量といして給与の1か月分が支給されます。
扶養家族が亡くなった場合は、10万円が
家族埋葬料として被保険者に支給されるので、申請をお忘れなく。