私の祖母は、ゲートボールが趣味でした。
どうして、「でした」と過去形なのかというと、ゲートボールの集まりが、
祖母の住む地域ではなくなってしまったからです。
祖母は、住んでいる地域のゲートボールの名プレーヤーでした。
とてもゲートボールが上手なのです。
試合でも大活躍でした。
しかしながら、周りの仲間が老人ホームに入ったり、亡くなってしまったり、
と不運が重なりました。
結局ゲートボールの集まりは、半ば自然消滅状態になり、現在では活動休止です。
祖母は楽しみを失ってしまって、何をするにも億劫がるようになりました。
元々祖母は、何事にも億劫がる性格なのですが、ゲートボールの集まりがなくなって以来、
億劫な性格がより強くなりました。
そして、現在では、何とか楽しみを見つけることができました。
それは、手芸です。
ここで、ゲートボールと比べてみましょう。
ゲートボールは、自分以外にもメンバーが必要です。
他のメンバーと一緒でないと、プレーする楽しみがなくなってしまいます。
ですが、手芸はゲートボールと比べると、より内省的です。
1人で黙々と、作品を仕上げる作業をします。
そこで、孫の私は気づいたのです、1人で行うことができる趣味の重要性を。
自分以外のメンバーと時間を共にする趣味が悪いというわけではありません。
勿論、自分以外の誰かと共に過ごす方が、より活き活きとした交流が出来るので、それの方が望ましいでしょう。
手芸も、お友達と一緒に、祖母かお友達の家に集まって、談笑しながらする手芸の方が楽しい筈です。
談笑がただ単に楽しいというわけではなくて、認知症の予防効果も期待できるでしょう。
ですが、祖母の近所の環境では、なかなかそれが上手く叶いませんでした。
ですので、1人で手芸を楽しむほかありません。
自分1人でもできる趣味のメリットは、相手がいなくても楽しめる、ということが一番でしょう。
特に、祖母の手芸の場合は、1人でも、仲間と一緒でも楽しめます。
ゲートボールは、1人では楽しみづらい活動なのかもしれません。
その点、手芸は、1人でも楽しめます。
祖母に必要だったのは、「1人でも楽しめること」だったのです。
仲間がいないと楽しめない活動のみを積極的に行うのではなく、1人でも楽しめる活動。
この両方が出来る活動を持つことが、大切だったのです。
とりわけ、アウトドア系の活動は、仲間無しだと楽しみが半減してしまうものが多いかもしれませんね。
誰かと一緒にウォーキングをしたり、ランニングをしたり出来れば良いのですが、
これは祖母にとっては難しいことでした
(相手に気を遣いながら、自分のペースで歩いたり走ったりすることは、実は難しいのです。)。
皆さんには、この祖母の経験から、仲間と一緒にする活動と、
1人でも出来る活動の、両方をお持ちになることを、強くお薦めしたいです。
武藤 純子
はじめまして京都からです。
色々参考にさせて頂きました。
私の母は現在90歳で一人暮らししています。
本当は6年可愛いがっていた一匹犬と一緒に暮らしでしたがちょっとした隙に迷子になりましていまだ見つからず現在ペットロス状態。
今のところは歩行も出来てボケることもなく健康ですが日々の生活といえばテレビを見るぐらいで後は布団(こたつ)に入りゴロゴロ退屈(私から見ると)な生活をしています。
洗濯や掃除もボチボチ、買い物も近くなら出来ます。でもワンコがいなくなり何となく寂しそうなので職場が近いので昼はほぼ毎日様子を見に行きわずかですが相手をします。
元気な年寄りの為の何かやりがいが見つかれば良いのですが一人では何もしません。
私自身は色々趣味があるので歳老いても、いっぱいやりたい事があるのに?と思っていますがこればっかりは性格もあり、また自分がその歳まで実際に元気に生き、突入しないと100%母の気持ちは理解できないのだろうっと思う次第です。
ワンちゃんがいなくなってすぐに先日家のわずかな段差で転倒し、右手を骨折してしまいようやく(二ヶ月)回復したのですが外歩きはよっぽど精神的安定と調子が良くないと一人では臆病になってしまっているようです。足が段々弱ってきたと言います。
耳は随分遠くなったみたいで聞こえてると思ったら聞こえてない時もあります。色々心配はつきません。
一緒に住んでいるとこんな悩みはないのですがね~^^楽しく長生きしてほしいです。