老後の生活を考えた場合、
生活費をためておかなければ
と考えている人は多いのですが、
自分が亡くなった後に配偶者や子供が困らないように
相続税の納税資金まで考えている人はまだ少ないようです。
2015年から相続税の基礎控除が減額されます。
今まで相続税は富裕層だけにかかるものと考えられていましたが、
これからは支払う必要のある家庭が増えます。
特に東京は地価の上昇が大きくなっているので、
4人に1人の割合で税を支払わなければならなくなるのではと考えられています。
預貯金などが少なくても不動産価格が高くなるために相続税がかかるからです。
相続税は現金で支払わなければならないので、
納税資金もちゃんと用意しておかないと残された家族が
支払いに苦労することになります。
中には自宅を売却して資金を捻出するといった例も多く見られます。
老後の生活費を用意した上に、納税資金も用意するのはなかなか大変なことです。
中には納税資金にするために生命保険をかけておいて、
相続人を受け取り人にしている人もいます。
また生前贈与を利用して財産を生きているうちに
子供や孫に渡しておくという方法もあります。
その他にも早いうちから不動産の評価額を下げる事ができるように、
二世帯住宅にしたり自宅を賃貸住宅に建て替える人もいます。
こういった対策をとっておくと不動産の評価額を最大8割程度下げることができます。
生活資金にしろ納税資金にしろ先を見越して早めに対策を立て、
用意しておくことが大切です。