火の取り扱いに注意

私の祖母は、基本的には何をするにも億劫な性格です。

ですが、独居ですので、たとえ億劫に感じても、自分のことは自分でこなさなければいけません

(これが、認知症の予防に繋がっているのなら、とても嬉しいですね。)。

 

料理も、欠かすことのできない毎日の日課です。

ですが、ガスを使って料理をすることをやめました(私の説得が原因なのです。)。

それは火事の危険からです。

 

何でも億劫がる祖母ですが、それでも料理は楽しいものです。

料理が出来上がるまでの時間は、とても創造的で楽しい時間です。

ですが、私が懇意にしていた先生(恩師)に、ある事を言われ、

祖母にガスを使わせる事を止めさせてしまったのです。

それは、「高齢(現在88歳)になってガスを使い続けることは、

火事の危険があるから、直ぐさまやめさせるべき」だと。

 

認知症ではなくてももの忘れというのは、年齢に関わらず付きものです。

ですが、祖母の場合は、いつ急に認知症が起こっても不思議ではありません。

もしかすると、もの忘れの内容が、偶々「火の消し忘れ」だったら、危険なことです。

ですので、祖母には、お線香も控えるようにさせています。

信仰心であげたお線香が、火事の元となってしまうのは、最も避けなければいけないことの一つです。

 

祖母には、電気を使って、安全に調理を行える器具のみを、推奨しています。

ですが、元々億劫な性格のため、それのほうが合うかもしれませんね。

どうやら、祖母にはぴったり合ったようです。

 

電化製品は、文字も読みにくく(視力の衰えから)、操作を覚えることへの配慮から、

私はガスを使うほうがより簡単だと感じていたのです。

ですが、私の考えは、先生によって一瞬で覆されました。

 

祖母は、今では、電化製品のスペシャリストです

(電化製品は、なるべく使い方が簡便で、文字の表示が大きいものを準備)。

炊飯器1台でも、工夫次第で様々な料理ができるではありませんか。

オーブントースターは、ガスコンロ並みに簡単な操作法のものです。

レバーを回すだけで、焼き加減のタイマーとなるタイプです。

このような電化製品の工夫で、祖母にとっての、新たな料理の時代が幕を開けました。

 

ガスの炎のほうが、美味しくなると言う人もいるでしょう。

レシピも限られてしまうと感じる人もいるかもしれませんね。

ですが、祖母は食べる量も少なく、美味しいものはめでたい日だけで十分だと。

それと、最も現実的な火事の心配。

 

様々な要因が重なり合って、今の結果となっています。

皆さんも是非、老後の生活について思いを巡らす際には、

今回のこの記事のことを、思い出して下されば幸いです。

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