一昔前は、老後の世話は
身内がおこなうことが当たり前でした。
しかし昨今では、高齢化により高齢者が増えたことと、
少子化により若者が減ったこととで、
老後は施設の世話になる人が増えてきました。
施設を利用するには、多くのお金がかかります。
そのため老後の資金は、できるだけたくさん用意しておいた方が安心です。
その資金稼ぎのためによくおこなわれているのが、
株式などの投資です。
多くの人が、ある程度の銀行貯金を持っていますが、
今は低金利の時代なので、銀行に預けているだけでは
資金をほとんど増やすことができません。
しかしそのお金でうまく投資をおこなえば、
数倍以上に増やすことが可能です。
毎月の給料だけでは老後の資金を貯めることが
できないという人には、特に便利です。
ただし投資をして利益を得た場合は、
確定申告をして税金を納める必要があります。
利益ですから、給料と同じでその金額に応じた
所得税を支払わなければならないのです。
中にはうっかり申告し忘れて、あるいは計算が面倒で申告せず、
税務署から追徴税の請求が来てしまう人もいます。
そのため各銀行には、特定口座というものが用意されています。
特定口座とは、投資によってその口座に入ってきたお金や
減ったお金を銀行が計算してくれるという口座です。
そしてその計算結果を、年間取引報告書という書類にしてくれるので、
確定申告ではそれを提出することで、自分で計算する必要がなくなります。
また源泉徴収ありの特定口座の場合、銀行側が源泉徴収をおこなってくれるので、
確定申告自体が必要なくなります。
このように老後の資金稼ぎのための投資において、
特定口座は非常に便利なものなのです。
