認知症になる前に

子どもが年をとった親の介護について心配しているということは、

つまりは、自分たちに迷惑がかからずに、

しかもお金を使わずに済ます方法はないか、

ということを考えているのです。

 

親が認知症になってから、子ども達が介護の方法や

行き場所を決めてきた場合には、

どんなに嫌だと思っても、

親にはそれを覆す力はありません。

 

しかし、親はもう認知症になっているのだから、

どんなところに入れてもいいと考えるのは大間違いです。

 

精神鑑定で、認知症と判断されても、

日常生活の中でも喜怒哀楽まで失っているわけではありません。

高齢者は、自分がどんな扱いを受けているかをしっかりと感じているのです。

 

日本では、急激に高齢社会が到来し、

社会においても、家庭においても、

あらゆる人間関係や生き方が、急激に変化しています。

 

歳を取ったら妻や子どもが何とかしてくれる。

最悪、国がなんとかしてくれる。

という甘い考えは、これからは一切通用しないと考えておきましょう。

 

一人一人が、自分の人生をしっかり見つめ、

どのように生きていくべきかを自分自身で考えることが求められているのです。

 

歳を取っていくと、誰でも心身の状態が衰えていきます。

それを見越した上で、自分がこれから先、

どのように生きていきたいかを、はっきりさせることが大事です。

そして、そのために今、何をしておくべきかを真剣に考えておきましょう。

 

子どもとは、最期まで精神的にも経済的にも自立した関係でいる方がよいです。

子どもとは、愛情と信頼の関係で結びついていることこそが、

お互いにとって、幸せな親子関係をもららしてくれるはずですから。

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