老後の田舎暮らしに関する注意

この話は、私の祖母の住む場所についての話です。

私の祖母は、現在独居です。

独居で、家事もこなすので問題はないのですが、別の問題があるのです。

 

私の祖母の場合は、気分が億劫だと言って全く家から出ないという生活習慣です。

田舎で家が孤立しており、近所といっても離れた場所にあるのです。

もしも家から一人で出て、外で倒れてしまった場合は直ぐに助けてもらう事は難しいでしょう。

 

この気分の億劫さの原因は、もしかすると田舎だから、家の立地が悪いから、

という理由もあるのかも知れません。

よく都会の生活の方が、暖かみが無いと言われます。

ですが、田舎でもそれは同じところがあるのかも知れません。

 

過疎地ではあるのですが、それにも増して近所が少ないのです。

近所の人数が圧倒的に少ないのです。

 

祖母の場合は、偶々家から近所が遠いだけなのでしょう。

ですが、それでも、近所が少ないと実感してしまいます。

田舎でも、孤立してしまうことはあるのです。

 

老後の生活では、もしかすると、田舎でお暮らしになりたいと感じる方もいらっしゃるかも知れません。

ですが、いざと言うときには、助けを得づらい面があると考えています。

勿論、田舎ならではのメリットもあるでしょう。

空気もきれいで、騒音もなく、環境的なストレスは軽減されるでしょう。

ですが、それ以外の面にも、目を向けなければいけません。

 

私の祖母の住む場所では、病院まで遠いのです。

昼間の場合は、一番近い診療所まで、車で安全運転で、20分くらいかかります。

ですが、夜となれば、話は別です。

より慎重な安全運転が求められます。

道も狭く、対向車が来ると危険に感じる道も多いです。

 

田舎と言っても、全ての田舎がこのような場所ではないでしょう。

また、このような不便さは問題無いだろうとお感じになる方も、いらっしゃるかも知れません。

ですが、毎日住むとなると、この不便さは悩みの種です。

 

慣れてしまえば問題は無い、と思われるでしょう。

ですが、何をするにも市街地まで車で行かなければならず、不便さを実感する日々です。

 

確かに田舎は、空気も澄んでいて、騒音も少なく、その点では住み易いでしょう。

しかし、他の点では驚く程、暮らしに支障が出ているのです。

高齢になると、病院通いも増えます。

ですが、病院へ行くのも一苦労です。

一番近い診療所や病院で、いつも間に合うか、と言えばそうとも限りません。

 

私の祖母は、幾つかの病院に通っています。

そこまで行くのもとても大変で、車のガソリンの事を考えると家計にも良いとは言えません。

バスも本数が少なく、不便なところです。

 

老後に、田舎にお住まいになろうとお考えの方に、

是非予め、ご理解をお願いしたいことを書かせて頂きました。

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