田舎への幻想

自然がない、職場環境が悪い、人間らしさに欠ける、

などと都会の欠点を並べて、田舎に移り住む人がいます。

 

しかし、田舎はいいことばかりではありません。

職場が少ない、賃金が安い、プライバシーを保ちにくい、

といった欠点があげられます。

都会生活の反動だけで田舎へ向かうと、

期待を裏切られることにもなりかねません。

 

田舎でたまにいるのは、

ほとんど体を動かさずに朝から酒を飲んでいるような移住者です。

かつて社会の一線で働いていた人ほど、

頭の切り替えが難しいようです。

 

他にも、せっかく田舎暮らしを始めたのに、

街場のパチンコへ通っているという人もいます。

 

逆に、イキイキと過ごしている人というのは、

明確な目的を持っている人たちです。

田舎に移住し、自給自足だけでなく、

野菜の産直などを始めたり、

家を自分で建てるセルフビルドに挑戦したりする人もいます。

 

都会生活に疲れた人ほど、田舎でのんびりしたい、

自然の中で静かに暮らしたい、

という願望が強いもの。

 

しかし、都会生活の反動だけであれば長くは続きません。

次第にヒマを持て余し、

気がつけば朝から酒びたりという生活にもなりかねません。

 

田舎に移り住んだら何をやるか、

まず自分自身に問いかけるようにしましょう。

 

土いじり、ガーデニング、大型犬を飼う、釣り三昧、

それらが全く頭に浮かばない人たちは、

すぐに行動しないほうが無難でしょう。

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