もし、ここに1000円があって、
パンが食べたいと思ったら、
あなたはそのお金をどう使うでしょうか?
一番近いコンビニで買う、安売り店でたくさん買う、
こだわりのパン屋で少しだけ買う、材料を買って自分で作る、などなど、
お金の使い方には、その人の人柄、生き方が表れます。
暮らしを大切にしている人は、お金の使い方が綺麗です。
滅多にものを買わず、作れる物は自分でつくったりするので、リッチには見えませんが、
子どもの教育や、世の中をよくするための寄付には積極的にお金を出しています。
目先の損得に惑わされず、本当に大切な物を知っているからです。
お金の使い方をコントロールできるということは、欲望をコントロールできるということです。
例えば、株式投資の場合であっても、売却益だけが目的の人と、
その企業を応援したいという気持ちで株を購入している人とでは、
同じ額を出資していても、そのお金が世の中に出たときの意味が異なります。
利益次第で売り買いを繰り返す人とは違い、
社会的に意義のあるビジネスを支援するための投資をする人は、
目先の株価には左右されません。
長い目で見て、社会全体がよくなるための過程であることを理解しているからです。
こういうお金の使い方ができる人が増えれば、
活力ある社会を創造する企業がもっと生まれることでしょう。
綺麗なお金の使い方をしていると、損をすることもあるでしょうが、
お金では計れない、人とのつながりや、人からの信頼を得ることができます。