今の高齢化の世の中では、
亡くなった人の葬式をするのも老人になります。
亡くなった人のことを想い悲しむ暇もなく、
「葬式」自体でクタクタに疲れ果ててしまう上に、
さらに追い討ちをかけるように、四十九日、初彼岸、新盆、一周忌など
行事は次から次へとやってきます。
しかし、仏事も大切ではありますが、生き仏はもっと大切であるはず。
そこで最近、生前葬というものが増えています。
これは、形式的なお葬式をするのではなく、
自分が生きている間にお世話になった人々や、
関係者を招いて感謝の会を行なうというもの。
自らが喪主になって、挨拶やお礼ができるという、
「自分が亡くなってからではできないこと」ができるというのが最大のメリットです。
「葬式のお金を用意するために、ひたすら貯金に励んでいるよりも、
老後を楽しく過ごすために、神経もお金も使いたい」だとか、
「子どもに面倒をかけたない」などと考えている人が増えていることも
生前葬が増えている理由なのでしょう。