私は結構多趣味な方なのですが、
その趣味がことごとく、あまり若者らしくないと言いますか、
少々渋いものなのです。
亡き祖父がやはり多趣味な人で、
囲碁や将棋や俳句や水彩画や三味線や釣りなどを楽しんでいました。
私もその影響を受けたようで、ほぼ同じ趣味を持っています。
幼い頃には、祖父に憧れて見よう見まねで
俳句を詠んだり水彩画や水墨画を描いたりしていました。
囲碁も将棋もよく相手になってもらいましたし、
時には五目並べで真剣勝負をして、
勝つことができればおやつを多くもらったりしていました。
釣りは祖父だけでなく父も好きだったので、よくお供をしていました。
それらの記憶は私の中でとても良い思い出として残っており、
だからこそ自分もいつの日か自分の子供や孫にも
同じ思い出を授けてあげたいと思っています。
今現在は日々の生活に追われていて、
子供時代のように趣味にいそしむことはできません。
しかしいずれ年をとって子供が巣立っていき、
落ち着いた日々を過ごすことができるようになれば、
再び趣味を楽しむつもりです。
人間は年をとると子供に戻るといいますが、まさに童心に返って、
残りの人生をはつらつと過ごしたいのです。
そしてその姿を見た孫たちが、かつて私が祖父に憧れたのと同じように、
見よう見まねで囲碁や絵などを楽しんでくれて、
さらにそれを子々孫々に伝えてくれれば嬉しいです。
それは私の人生の夢のひとつであり、
ですから私はまだアラサーの年代であるにもかかわらず、
今から老後の趣味をおこなうことが楽しみで仕方がないのです。