最近、田舎暮らしといえば、
「月10万円で生活できる」という言葉をよく耳にします。
そこで書き出される基本生活費には、
国民健康保険料や国民年金、交際費などを含んでいない場合がほとんどです。
サラリーマンであれば、そういう目安も成り立つかもしれませんが、
移住者の多くは自分で国民健康保険料や国民年金保険料を
支払わなければならない自営業者か年金生活者です。
月10万円、つまり年間120万円で生活することは、とても難しいと言えるでしょう。
では、リタイアしたシニアの場合、生活費はどのぐらいになるかといいますと、
60代の一般的な生活費は月に26万円。
それを生活の場を田舎に移したからといって、その半分以下にはなりません。
現実はつき20万円前後といったところでしょう。
田舎では食費が浮くとはいっても高がしれています。
それよりも負担が大きくなるのが車の出費です。
ガソリン代だけで月に2万円程度はかかります。
また、地方税や固定資産税などの公的な出費も大きいでしょう。
絶対に必要になる税金・保険・車代・光熱費で、
年間100万円前後に達することも珍しくはありません。
田舎暮らしの生活費には、最低年に180万円は必要だと考えておきましょう。