55歳以上の男性に人気のある職種といえば、
①タクシー運転手、②警備員、③清掃
の3種類が半分を占めています。
女性の場合は、①調理補助・ホール・洗い場、②医療関係
③清掃、④介護、⑤事務、などで8割近くを占めています。
以前は中高年女性パートの代名詞であったスーパーのレジは、
いまは高校生をはじめとする若者層に取って代わられています。
これを見ていると、
身体を使う介護系、サービス系、製造系の仕事のほうに求人が多い、
というのはシニアの労働市場でも変わらないことがわかります。
ハローワークでは就職支援として、履歴書や職務経歴書などの応募書類作成や、
面接のときのアドバイス、個別カウンセリングなどを行なっていて、
就職支援・再就職セミナーなどの情報もたくさん集めています。
ハローワークは利用の仕方がわかれば、かなりの活用ができるのです。
スキルに自信のない人には基金訓練というものもあります。
職業訓練の手続きには、雇用保険と同じく自分が住民登録をしている
管轄のハローワークに行くことになります。
職業訓練には2つのコースがあって、
一つは、それまで会社に勤めて雇用保険に加入していた人が、
失業給付をもらいながら通う従来の職業訓練校コース。
もう一つが基金訓練となります。
この制度では雇用保険に入っていなくても、
年金以外の世帯収入が200万円以下などの条件をクリアすれば
無料で職業訓練が受けられるのです。
しかも、訓練期間中の生活費をもらえ、基金訓練はひとつが終わると、
ステップアップとして、再び10万円をもらって別の訓練を受けることもできます。
期間は最長2年間です。
再就職した場合
一度退職して、雇用保険から失業給付基本手当を受給しながら
求職活動をしている60歳以上65歳未満の人は、給与水準が下がって再就職した場合、
条件に該当すると高年齢再就職給付金が支給されます。
支給期間は基本手当の支給残日数が200日以上の場合は2年間、
100日以上200日未満の場合は1年間となっています。
受給資格条件は、以下になります。
・退職時に雇用保険の被保険者期間が5年以上あること
・基本手当受給中に再就職が決定したこと
・再就職時に、基本手当の支給残日数が100日以上あること
・再就職後の各月の賃金が、基本手当の基準となった賃金日額の75%未満であること
・再就職先の事業所が雇用保険の適用事業所であること
・雇用保険の被保険者としての資格を取得していること