描いていた老後の夢を実現したい

65歳でそれまで勤務していた会社を定年退職してから5年、

現在は、普段は朝晩が娘と孫をそれぞれ職場と保育園に送迎、

自分は日中アルバイト、夜が娘の子育てサポートといった生活の繰り返しです。

 

27年前38才の時でしたが、難病の為肢体不自由の身体障害者になった時点で、

それまで描いていた老後の生活の夢を修正せざるを得なくなったと思いました。

 

どんな夢かというと、年金で暮らしながら小さなキャンピングカーで

気ままに日本全国を旅して廻るというものでした。

それが幾分歩行が可能とは言え、左の手足が不自由になってしまったので、

まず車の運転が出来ない、車の運転が出来ないことにはキャンピングカーには乗れない訳ですから、

その段階でアウトとなってしまったのです。

 

ところが、車の運転の問題は、通院していた病院の作業療法士さんのアドバイスで、

手動運転の車に改造すれば、私でも運転が出来る事が分かり解決しました。

車の運転が出来るのであれば、不自由さはあるものの旅する事は可能と、

会社勤めをしながら来るべき時を待ったのです。

 

ところが、定年5年前に問題が発生しました。

結婚前の娘が妊娠してしまったのです。

結婚していない訳ですからシングルマザーとなり、会社を退職せざるを得なくなりなした。

出産近くまで会社に居ったのですが、それでも産前産後、

特に産後は子供を保育園に預けれるようになるまで働けません。

その間収入が無くなるので、私が相当援助しました。

 

その後娘は、次の職場で知り合った男性と結婚して2人の子供をもうけ、

夫婦の生活がうまくいってるように見えたので、私の夢の実現が近づいて来たと思っていました。

 

ところが、私が定年退職を目前にしたある日、娘の相手の男性が突然居なくなり、

行方が分からなくなってしまいました。

娘の話では男性名義の家のローンが高く、生活費も足りないので結構もめていたとのこと。

係わり合いを避けるため娘親子を私の近くに引っ越しさせ、その男性とは縁を切りました。

再び私のサポートが必要になり、私も年金のみでは不足のためアルバイトを見つけて、

現在に至っているのです。

 

定年退職後に気ままに旅するのは全くの夢、冒頭に記載した毎日がずっと続いて、

旅するどころか近くの行楽地へ行く事さえ出来ない毎日です。

こんな筈では無かったと思いながら5年が経過しました。

 

その後長女は10歳になり大分妹達の面倒が見れるようになり、

ママのお手伝いも出来るようになって来て私の出番が少なくなりつつあります。

先の事はまだ分かりませんが、この調子が続いて下の子二人も手がかからなくなったら、

若しかしたら遅ればせながら、キャンピングカーは無理としても、

乗用車での短期間の旅なら出来るのではないかと思える今日この頃です。

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