今の30代後半から40代くらいの人たちは団塊ジュニア世代と呼ばれているのですが、
第一次就職氷河期と言われる世代だとも言えます。
新卒採用がほとんどない状況での就職活動で
卒業したとしても正社員で働くということができなかったという人も多い世代です。
そういう人の中からアルバイトや派遣で生計を建てている人も多いのもこの世代です。
中には、就職して正社員で働き役職に就いたという人もいるだろうと思いますが、
ほとんどの人が非正規という世代でもあります。
当然派遣やアルバイトで生計建てている人の中には実家で生活をしているという人も多く、
親世代に頼らざる得ない状況の人もいます。
更に派遣やアルバイトであれば生活が不安定で不景気になれば仕事まで失うということもあるし、
リーマンショックの時も真っ先に切られたのは団塊ジュニア世代だともいわれています。
そういう人たちに対して「貯金しろ」とか「正社員で働け」とかいう人も多いと思いますが、
当の本人たちも老後が不安だし正社員で働きたいという人が大勢います。
むしろ、派遣やアルバイトで働いている人は「正社員で働きたいのに!」
とイライラを募らせている人も多いです。
派遣やアルバイトでは給料自体が安すぎるので
貯金どころか生活も厳しい状況に追いやられているのも事実です。
たとえ結婚して、子供がいたとしても親が非正規で働いている状況では
子供にかかる費用も払えない上自分たちの老後も見えない状況に追いやられているし、
親世代でもある団塊世代も高齢になってくれば30代から40代で老後破たんしているも同然なのです。
「30代から40代で老後破たんってまだ老後じゃないでしょ!」という人もいますが、
歳をとる前からすでに破たんをしている状況です。
貯金どころか生活さえも追い詰められている世代であるだけに
これからは社会全体でこの問題を解決していかなければいけない時代にもなってきているのです。
それには、30代から40代の就職支援の充実や自立支援や
社会保障制度の見直しなどを徹底的に行う必要があります。
今の状況では親世代である団塊世代を苦しめるだけではなく、
団塊ジュニア世代も老後が苦しい状況に追いやられます。
それを解決していくにはやはり30代から40代の就職支援や
自立支援を充実させて少しでもこの世代の老後破たんのリスクを軽減させることが
老後の不安を解消への近道になると思っているのです。
若者だけではなく、団塊ジュニア世代の就職支援も充実を図る必要もあります。